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こんにちは、めしラボ(@MeshiLab)です。
柿を発酵(アルコール発酵と酢酸発酵)させるとお酢になります。醸造酢のうま味と果実酢のフルーティーさを併せ持つ美味しいお酢になりますので、大量の柿が手に入るのであれば仕込んでおく価値は十二分にあると考えています。
また柿酢には機能性があることも確認されています。

今回の記事は次のような人におすすめ!
- 柿酢の効果的な飲み方は?
- 適量とはどのくらいなのか?
- 一般的な醸造酢と柿酢の違いは?
柿酢は大さじ1~2(15~30ml)/dayを目安に飲みます。
柿酢は他の醸造酢(穀物酢や米酢など)と比べて飲みやすいお酢ではありますが、そのまま飲んでしまうと胃粘膜への刺激が強すぎる可能性があります。そのため5倍以上に希釈したうえで糖分などを加えてゆっくりと摂取することがポイントになります。
気長に続けることで効果を感じられる可能性は高くなります。
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柿酢の飲み方について
柿酢の適量は1日に大さじ1~2です。
料理に利用する場合はお酢(特に酸味のまろやかな米酢など)の代わりに使うことで違和感なく摂取することができます。サワードリンクとして摂取する場合には「5倍以上に希釈すること」「糖分を加えること」などがポイントになります。
そのままでは胃粘膜への刺激強すぎます。
- 調理(米酢などのまろやかなお酢の代わり)に利用する
- サワードリンクにする場合は5倍以上に希釈する
無理をしないようにします。
健康効果を期待するあまりに無理をして飲もうとする方もおられるかと思いますが、お酢の酸味は胃粘膜などへの強い刺激になりますので、我慢をして飲むようなことのないようにします。個人差がりますので、5倍に希釈していても「刺激が強い」と感じられることもあります。
健康のために健康を害しては本末転倒です。
おすすめのレシピは?
おすすめは柿酢大さじ1に対して水分1カップです。
たとえば「柿酢大さじ1+ハチミツ大さじ1+水1カップ」「柿酢大さじ1+ハチミツ大さじ1+お湯1カップ」「柿酢大さじ1+ハチミツ大さじ1+炭酸水1カップ」「柿酢大さじ1+ハチミツ大さじ1+牛乳1カップ」のようなイメージです。
牛乳の場合はハチミツを加えなくても(刺激の面では)問題ありません。
コップに柿酢大さじ1を注ぐ
ハチミツ大さじ1を溶かす
好みの水分を注ぎ入れる
よく混ぜ合わせたら完成
酢酸の刺激には個人差があります。
酢の物などに含まれている濃度でも刺激に感じる場合もありますので、くれぐれも無理をしないようにします。またお酢の酸味(酢酸の酸味)が苦手な場合には、クエン酸の酸味(柑橘類の酸味など)を加えることで飲みやすくなることもあります。
柿酢の摂取は、美味しいと思えるレシピで続けることがポイントになります。
お酢の健康効果について
お酢には健康効果(機能性)があります。
実際に動物試験やヒトでの臨床試験においては「血中コレステロール値の低減」「高血圧の予防」「糖尿病予防」「肥満予防」の効果が確認されています。体感的にお酢の効果を感じられている方も少なくはありません。
私自身、飲んでいると体が軽く気分が良くなると感じています。
- 脂質代謝の亢進による血中コレステロール値の低減
- ACE阻害による高血圧の予防
- 血糖値の低減による糖尿病予防
- 脂肪酸の酸化促進やエネルギー消費量の増大による肥満予防
しかし過信は禁物です。
「大さじ1(15ml)/dayのお酢を摂取する」という行動が生活習慣に何らかの影響を及ぼしている可能性がありますし、酢酸の機能性を知っているからこそのプラセボ効果(思い込みによる効果)を否定することはできません。
美味しければ飲めばよいですし、美味しくなければ無理に飲むことはありません。
柿酢特有のメリットについて
柿酢はとても上質な醸造酢(果実酢)です。
日本農林規格では醸造酢を6種類に分類しています。それが「穀物酢、果実酢、米酢、米黒酢、リンゴ酢、ブドウ酢」です。柿酢は果実酢に分類されますので「搾汁の使用量が果実酢1Lにつき300g以上」という定義が設けられていることになります。
以下は「醸造酢の日本農林規格」よりの抜粋です。
- 【醸造酢】原材料の穀類が醸造酢1Lにつき40g以上
- 【果実酢】原材料の果実搾汁が醸造酢1Lにつき300g以上
- 【米酢】原材料の米が醸造酢1Lにつき40g以上
- 【米黒酢】原材料の米が穀物酢1Lにつき180g以上
- 【リンゴ酢】リンゴ搾汁が果実酢1Lにつき300g以上
- 【ブドウ酢】ブドウ搾汁が果実酢1Lにつき300g以上
引用元: 「醸造酢の日本農林規格」(農林水産省)
柿酢の搾汁使用量は100%です。
一般的に市販されている果実酢の多くは「果実搾汁が少ないことによる糖の不足分をアルコール添加によって補っています」が、柿酢は柿搾汁100%であるために柿由来の成分(各種アミノ酸、カロチノイド色素、柿ポリフェノールなど)が豊富に含まれています。
柿は「柿が赤くなると医者が青くなる」という言葉あるほどに栄養価の高い果物であることからも、柿酢は柿と酢酸の機能性を同時に得ることのできるスーパー調味料であるといえます。
年間を通して柿の栄養素を摂取できるというのもメリットのひとつです。
まとめ・柿酢の飲み方は?
柿酢は大さじ1~2(15~30ml)/dayを目安に摂取します。
酸味に丸みがあるために(少しずつであれば)そのままでも飲めてしまうかもしれませんが、胃粘膜への刺激になりますので注意が必要です。サワードリンクのように摂取する場合には、5倍以上に希釈した上で糖分などを加えて飲むことをおすすめします。
調理に使用する場合には酸味に丸みのある米酢などの代わりにすると違和感なく使うことができます。穀物酢の代わりに(加熱調理などに)使用すると物足りない仕上がりになってしまう可能性があります。