鉢植えハーブの水やり方法は?

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こんにちは、めしラボです。

多くの家庭においてキッチンハーブは植木鉢やプランターなどに植えて育てられています。もちろん庭や畑などで育てている方も少なくはありませんが、料理に使うためのハーブを手の届きやすい場所で育てることは理にかなっています。

そこで問題となってくるのが「水やり」です。

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今回の記事は次のような人におすすめ!

  • 鉢植えハーブの水やり方法を知りたい。
  • 植物の水やりのポイントを知りたい。
  • ハーブを上手に育てることができない。

水やりは「水やり三年」といわれるほど奥の深い管理です。

これには「植物に種類により水を欲しがるものとそうでないものがある」「生育時期により水の要求量が異なる」「植えられている土の種類が異なる」「天候や季節によって常態は日々変化する」などの理由からです。

頻度を固定できるほど簡単ではありません。

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鉢土が乾いてから水やりをする理由は?

鉢植えは鉢土の表面が乾いてから水やりをします。

鉢植え植物への水やりは「土の表面が乾いたら水やりをすること」が基本です。これは土の表面が常に湿っている常態では「植物の根が呼吸をできなくなる」「新たな根を伸ばして、しっかりとした根群を発達させなくなる」などの理由からです。

このような根はひどく乾燥に弱い常態になります。

  1. 乾いてから水やりをする

  2. 鉢土全体に水がしみこむ

  3. 根に酸素が供給される

  4. 根(植物)が健康になる

基本は表面が乾いてから水やりをします。

しかしキッチンハーブの中にはやや乾燥気味の環境を好むハーブ(ローズマリーやタイムなど)もありますので水の与えすぎには注意が必要です。特に冬は成長が鈍化しますので表面が乾いてから数日して与えるようにします。

植物(ハーブ)の特徴を理解しておくことがポイントになります。

たっぷり水やりをする理由は?

鉢植えの水やりはたっぷり行います。

表面が軽くぬれただけの水やりでは鉢底まで水が浸透しないために表面から水分が蒸発してしまうだけになります。そうなると鉢内の水分まで上方向にあがって蒸発してしまうために余計に水分が不足して植物が痛んでしまいます。

また養分の含まれる塩類が土の表面に集まってしまいます。

そうならないためにも水やりをするなら鉢底から流れ出るまでたっぷりと与えることがポイントになります。たっぷりと与えることにより鉢内に新鮮な水と酸素を送り込むことができて(液相と気相を入れ替えることができて)根も元気になります。

水やりは「鉢底からたっぷり流れ出るまで」が基本です。

なぜ葉水をするのか?

葉水とは植物の葉をぬらしてやることです。

葉水をすることにより「夏の暑い時期は高温になり過ぎて枯れてしまうことを防げる」「葉の表面についたほこりを取り除ける」「冬の乾燥から植物を守れる」「ハダニの発生を防げる」などのメリットが得られます。

葉水には霧吹きやハス口を用います。

基本的な葉水のやり方としては、葉の上から霧状に水を与えて葉についたほこりを洗い流し、葉の裏から水をかけることによりハダニを退治します(※ハダニ退治に効果があるのはあくまでも初期段階での対処方法になります)。

大量に発生してしまった場合には薬剤の散布が必要になります。

水やりは朝が原則である理由は?

水やりは(基本的には)朝に行います。

夜や夕方だけの水やりでは植物が軟弱になり徒長(茎や枝がひょろひょろと伸びること)しやすくなります。植物が水分を必要とするのは昼間です。昼間は蒸散が盛んになるために多くの水分を必要としますが夕方以降は蒸散が減退するためにあまり多くの水分は必要としません。

昼間に光合成で合成した糖は夜間に必要なところに移動させますので成長点付近の糖濃度は高くなります。糖濃度が高くなると浸透圧により水も引っ張られるようになりますのでその部分が肥大伸長しやすくなります。

またカビや細菌による病気のリスクも高くなります。

夕方に水をやると、水分がなかなか抜けないのと同時に植物の周りは多湿環境となってしまいます。カビや細菌などは多湿を好む生き物(微生物)ですので病気や根腐れのリスクを高めてしまうことにもなりかねません。

これらの理由からも水やりは朝に行うのが基本になります。

夏の日中には水やりをしてはいけない?

夏の日中の水やりには注意が必要です。

水やりの基本は朝ですが夏の乾燥しやすい時期には朝夕の2回水やりをしなければいけないこともあります。2回目の水やりは必ず夕方に行います。夏の日中に水やりをしてしまうと植物にストレスがかかってしまいます。

温度差が大きすぎると細胞が傷んでしまいますし、与えた水が水滴として残ると葉焼けの原因になってしまいます。

このことからも水やりの基本は朝であり、2回目の水やりが必要な場合は夕方の気温が下がってから行うことがセオリーになります。どうしても日中の水やりが必要な場合は植物の周辺に散水することにより温度を下げる程度にしておきます。

鉢植え植物は想像以上にデリケートです。

まとめ・鉢植えハーブの水やりポイントは?

鉢植えへの水やりは奥の深い世界です。

基本的には「鉢土の表面が乾いてから鉢底から流れ出るまでしっかりと与えること」がポイントになります。水やりの時間帯は朝です。夏の乾燥しやすい時期など、2回目の水やりが必要な場合は気温の下がった夕方におこないます。

また冬の水やりは気温の上がった午前中に行います。