ローズマリーの耐寒性は何度くらい?

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こんにちは、めしラボです。

ローズマリーを使った料理が好きで数年前から6種類(品種)ほどのローズマリーを育てています。しかし寒冷地に住んでいるということもあり、最低気温が-10℃以下になることは珍しくありません。料理用に育てているハーブ類全般の管理には気を使います。

ローズマリーは耐寒性に優れたハーブですので条件によっては屋外での越冬が可能です。

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今回の記事は次のような人におすすめ!

  • 寒冷地でローズマリーを育てている人。
  • ローズマリーの越冬方法を知りたい人。
  • 冬にローズマリーを枯らしてしまったことがある人。

ローズマリーの耐寒性には個体差があります。

たとえばトスカナブルーは-5℃程度までは耐えられると言われていますし、マリンブルーは-15℃程度までは耐えられると言われています。しかしこれらの耐寒温度は「しっかり根付いている株」での話ですので必ずしもその気温に耐えられるとは限りません。

このことからも寒い地域でのローズマリーの冬越しには注意が必要です。

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寒さに強いローズマリーは?

多くのローズマリーには-5~-10℃程度の耐寒性があります。

そのため関東以西にお住まいであれば(多くの場合は)耐寒性を気にする必要はありません。耐寒性ではなく用途(料理目的であれば葉が大きく成長の早い品種など、観賞目的であれば花付きの良い品種など)で選ぶことをおすすめします。

残念ながら、寒冷地では耐寒性も考慮する必要があります。

アープ-20℃
マリンブルー-15℃

アープとマリンブルーは耐寒性に優れた品種です。

耐寒性に優れた品種を選ぶことにより越冬管理が容易になります。たとえば地植えの場合には、はじめの冬こそ不織布や白の寒冷紗による防寒対策が必要ですが、翌年以降はよほどのことがなければ何もしなくても越冬できるようになります。

ただし鉢植えは地植えよりも耐寒性に劣りますので注意が必要です。

耐寒性のあるローズマリーでも枯れる?

「耐寒温度=必ず耐えられる温度」ではありません。

購入時のプレートに記載されている耐寒温度は「しっかり根付いている健康な株」「ある程度の寒さに慣れている株」が耐えることのできる温度(低温)になりますので「購入したばかりの苗」や「移植や植え替え直後の株」が耐えられる温度ではありません。

その点に誤解があると簡単に枯れてしまいます。

購入したばかりの株環境に慣れていない
植え替えなどにより根づいていない体力が落ちることで耐寒性も落ちる

ローズマリーの越冬には計画性が必要です。

たとえば寒冷地で地植えのローズマリーを越冬させようと思えば春先には植えつけて本格的な寒さが来るまでには株を大きく成長させておく必要がありますし、鉢植えの場合にははじめの冬は室内管理にするなどします。

植え付けや鉢を置ける場所の環境(最低気温、風雨、豪雪など)によっては「屋外での越冬自体が不可能な地域」もありますので注意が必要です。

鉢植えのローズマリーは寒さに弱い?

鉢植えの耐寒性は地植えに劣ります。

基本的に購入時のプレートに記載されている耐寒温度(アープ-20℃、マリンブルー-15℃など)は地植えにされて十分に育った株の耐寒性になります。鉢植えにしている場合には(地植えに比べて大きく成長できないために)耐寒性は劣ることになります。

また鉢植えは鉢土が凍ってしまうこともあります。

地植え根を広く張れるために大きく成長できる
鉢植え根張りが制限されて大きくなりにくい

鉢植えの屋外管理は-5℃くらい(最悪でも-10℃)までが現実的です。

特に鉢のサイズが小さい場合には鉢土が凍ってしまう恐れがあります。ローズマリーの根が凍ってしまうと「酵素やその他の反応性分子が濃縮される」「氷の結晶により細胞壁や細胞膜に穴が開く」などの理由により枯れてしまいます。

屋外で越冬させたい場合には地植えがおすすめです。

まとめ・ローズマリーの耐寒性は何度くらい?

ローズマリーの耐寒温度は-5~-10℃ほどです。

品種や株の大きさにもよりますが-5℃程度であれば屋外でも問題なく越冬させることができます。しかし購入時のプレートに書かれている耐寒温度は「しっかり根付いている健康な株」「ある程度の寒さに慣れている株」が耐えることのできる温度になります。

また、はじめての冬を越すためには越冬管理(地植えであれば不織布や白の寒冷紗で覆うなど、鉢植えであれば室内管理にするなど)が必要です。