キウイを食べると喉がイガイガする?

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こんにちは、めしラボです。

キウイフルーツを食べると喉のイガイガや舌のピリピリといった刺激を感じることがあります。不快な感覚であることからも「アレルギー反応(口腔アレルギー症候群)なのでは?」と心配になることもあるかと思いますが、必ずしもアレルギー反応だとは限りません。

正しく見極めることがポイントになります。

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今回の記事は次のような人におすすめ!

  • キウイフルーツを食べた時の喉のイガイガが気になる。
  • 喉のイガイガ(シュウ酸カルシウム)に問題はないのか?
  • 舌がピリピリするのはアレルギー反応?

キウイにはシュウ酸やアクチニジンが含まれています。

シュウ酸カルシウムは不溶性で結晶化していることからも、口の中や消化管内が刺激されてイガイガを感じます。アクチニジンは強いタンパク質分解酵素であることからも舌のタンパク質が分解されてピリピリすることがあります。

どちらも常識的な範疇での摂取量であれば問題にはなりません。

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喉のイガイガはシュウ酸カルシウム

キウイにはシュウ酸カルシウムが含まれています。

シュウ酸カルシウムは不溶性であるために結晶化して皮膚や粘膜を刺激します。キウイを食べると喉のイガイガを感じることがあるかと思いますが、これはシュウ酸カルシウムの結晶が喉や食道粘膜を刺激するためです。

以下のような仕組みです。

  1. キウイのシュウ酸カルシウムは結晶化している

  2. シュウ酸の結晶はわずかな物理的刺激で飛散する

  3. 飛散した針状結晶は皮膚に刺さりやすい

  4. 喉などに刺さるとイガイガの原因になる

喉のイガイガは一時的なものです。

またシュウ酸と聞くと腎結石などを心配される方もおられるかもしれませんが、シュウ酸には可溶性のもの(ナトリウム塩やカリウム塩)と不溶性のもの(カルシウム塩)があり、キウイに含まれているシュウ酸は不溶性のカルシウム塩ですので大部分は便として排出されます。

このことからも過度な心配はいりません。

舌がピリピリするのはタンパク質分解酵素

キウイにはアクチニジンが含まれています。

アクチニジンとはタンパク質分解酵素の一種です。たんぱく質分解酵素(プロテアーゼ)にはタンパク質を部分的に切断するという働きがあるために皮膚の敏感な人にはピリピリとした刺激になってしまうことがあります。

ちなみにタンパク質分解酵素は様々な食材に含まれています。

キウイフルーツアクチニジン
パイナップルブロメリン
パパイアパパイン
イチジクフィシン
ショウガショウガプロテアーゼ

これらの食材に同様の刺激を感じる方は少なくありません。

またキウイフルーツに含まれているタンパク質分解酵素(アクチニジン)はとても分解力が強いことで知られており、肉の軟化に使われることの多いショウガ(ショウガプロテアーゼ)と比べてもとても高い力価(酵素活性)が確認されています。

キウイやパイナップルがピリピリするのはこのためです。

キウイフルーツはえぐ味が強い?

キウイフルーツにはえぐ味を感じることがあります。

えぐ味(苦味や収れん味などの好まれない味)の原因は明確にはなっていないものの「シュウ酸カルシウムの針状結晶が舌や食道粘膜を刺激するため」「針状結晶による物理的刺激にタンパク質分解酵素による化学的刺激が組み合わさるため」などの仮説は立てられています。

イガイガとピリピリが合わさってえぐ味になっているということです。

物理的刺激シュウ酸カルシウムの結晶化による刺激
化学的刺激タンパク質分解酵素による刺激

キウイのえぐ味は加熱により和らぎます。

これは化学的刺激の原因であるタンパク質分解酵素(アクチニジン)が加熱により失活するためであり、シュウ酸カルシウムの結晶(針状結晶)は変化しないものの加熱による粘質の変化によりイガイガも和らぐとされています。

しかし食味や見た目は大きく損なわれることになりますので、イガイガやピリピリとした感覚が苦手であれば無理に食べる必要はないかと思います。

まとめ・キウイを食べると喉がイガイガする?

キウイフルーツには大きく2つの刺激があります。

それがシュウ酸カルシウムによる「喉がイガイガする感覚」とタンパク質分解酵素(アクチニジン)による「舌がピリピリする感覚」です。イガイガはシュウ酸カルシウムの結晶が皮膚に刺さることにより起こり、ピリピリはタンパク質分解酵素が皮膚を溶かすために起こります。

害はありませんが苦手であれば無理をする必要もありません。

またアレルギー反応(口腔アレルギー症候群)が原因になっている可能性も否定はできませんので、イガイガやピリピリの程度や腫れの有無などによっては適切な医療機関への受診が必要になることもあります。