やっとこ鍋は使いにくい?

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こんにちは、めしラボ(@MeshiLab)です。

食材は下ごしらえの有無により表情を変えます。もちろんすべての食材に下ごしらえが必要なわけではありませんが、アクの強い食材や上品に仕上げたい場合には食材ごとに下ごしらえをしてから調理することになります。

そのため和食を好んで作る家庭においてはどうしても下ごしらえ用の鍋(雪平鍋など)が増えていくことになります。

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今回の記事は次のような人におすすめ!

  • やっとこ鍋のメリットとデメリットは?
  • 家庭料理でもやっとこ鍋は便利なのか?
  • やっとこ鍋は便利なのか?

やっとこ鍋を使っています。

やっとこ鍋は取っ手と注ぎ口の付いていない雪平鍋です。一般家庭でのやっとこ鍋の使用には賛否両論ありますが、個人的にはすごく使いやすいと感じています。日本版のティファールやクリステルの鍋だと考えてもらえば分かりやすいかと思います。

しかし、デメリットがないわけではありません。

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多少の慣れは必要かも?

多少の慣れは必要かも?

やっとこ鍋には慣れが必要です。

やっとこ鍋は「日本版のティファールやクリステルのようなもの」だと書きましたが、やっとこ鍋は取っ手(やっとこ)を固定することができません。難しいことではありませんが、無意識に使えるようになるには多少の時間が必要です。

また、手がかじかんでいると辛い時があります。

個人差はありますが、やっとこ(やっとこばさみ)は中指と薬指の間に通すようにして使います。人差し指と中指で挟み込み、薬指を使って広げるようなイメージです。難しい動作ではないのですが、寒い季節に米を研いだ後などには動きにくくなります。

早朝に調理をする機会の多い方は(少しだけ)注意が必要です。

便利だった注ぎ口の存在

便利だった注ぎ口の存在

注ぎ口が付いていないのが不便です。

やっとこ鍋の用途は雪平鍋と同じです。食材の下ごしらえを中心に様々な調理に使用されます。また、「だしを引く」「餡かけの餡を作る」「料理酒や味醂のアルコールを煮切る」などのように水分を移す機会も少なくありません。

やっとこ鍋は液だれます。

雪平鍋では気になりませんでしたが、やっとこ鍋は液だれした部分が焦げ付いてしまうことがあります。ちょっとした欠点ではあるのですが、毎日使っていることで多少のストレスになっていることは事実です。

このことからも雪平鍋との併用をしています。

非アルマイト鍋の変色

非アルマイト鍋の変色

アルミニウムは変色します。

一般的に使われている雪平鍋はアルマイト加工が施されているためにほとんど変色しませんが、やっとこ鍋の多くは非アルマイト加工であるために簡単に変色してしまいます。普通に使っていても白錆がでますし、ゆで卵などを作れば黒く変色します。

ある程度は仕方のないことです。

そのため、アルミニウムの変色を防ぐ(遅らせる)ためには「米のとぎ汁を煮立たせる」「米ぬかなどを使った食材のアク抜きや油抜きに使用する」「できる限り乾燥させておく」などして簡易的な皮膜を形成させておく必要があります。

慣れていないとストレスに感じられるはずです。

まとめ・やっとこ鍋は使いにくい?

一般家庭でのやっとこ鍋の使用には賛否が分かれます。

やっとこ鍋には「取っ手を焦がす心配がない」「洗いやすい」「重ねて収納できる」などのメリットはあるものの、「やっとこばさみの扱い」「注ぎ口がないことによる液だれ」「アルミニウムの変色」などのデメリットもあります。

個人的には使いやすいと感じていますが、万人受けする調理道具ではありません。

※板厚は谷口金属が2.2mm、遠藤商事が2.6mm、アカオアルミ(やっとこ鍋)が3.0mmです。ホームセンターなどで販売されていることの多い安価な雪平鍋は1.3mmなどの薄板ですのでおすすめできません。